ツアー企画の舞台裏1

猛暑真っ只中の8月中旬。
名古屋駅にほど近い「アタックス」名古屋事務所。

エアコンの効いた会議室で、「熱すぎる」ミーティングが進行していた。

西浦:
「この会社は質が高いよ!すぐにでも一度訪問したいよね」
坂本:
「問題は社長の海外出張が多いことですね、早急に動かないと!」
向かい合っているのは、
「強くて愛される会社研究所」・西浦道明代表理事。

そして坂本洋介所長。

さらに、東京からテレビ会議システムで、事務局長の西浦美智子も参加している。

これは、視察ツアーの視察先企業を決める、研究所の心臓部ともいえる会議なのだ。
西浦:
「我々の気持ちとしては『強くて愛される会社』の『開発会議』です。
まず、超一流の会社を探し当て、内容を徹底的に事前取材して、 ツアーにどのように落とし込んで、みなさんにご紹介するか。
そのすべての準備をこの会議で洗い出すんです」
毎月1回のツアーは絶対に止めない!
ストックとこだわりの戦い
西浦(美):
「9月には募集を始めたいので、ぜひとも今日決めてください!」

この日決めようとしていたのは、来年5月の視察先。

9ヶ月も先だが、西浦道明に言わせれば
「これでもぎりぎり」。

ツアーの会員は、多忙を極める経営者たち。
当然、半年先までスケジュールが埋まっているような経営者も多い。

だからこそ、ツアーを取り仕切る事務局長は、早め早めの募集開始を心がけている。

ところが、西浦道明と坂本洋介にも、絶対譲れない「こだわり」がある。
西浦:
「我々が心の底から、ここは強くて愛される会社だ!と確信を持てるまで、 何度でも下調べして議論し尽くす。
美智子さんの気持ちもわかるけど、これだけはどうしても譲れないんだ」
毎月1回、「強くて」×「愛される」を兼ね備えた超一流企業を紹介する。
ストックはどんどん消化されていく。
その重圧は常に3人と隣り合わせだ。
西浦:
「(ツアー催行を)毎月必ず実施すると、常に気にしている。
ただ、テレビや雑誌に紹介され続けて、あまりに有名な企業だと、お客様は感動して当たり前と受け止める。
有名な一流企業を探せば終わり、というわけじゃない。
その企業の、どこを見てもらって、どう感動してもらうか、そこを徹底的に話し合いたい」
実はその話し合いで重要な役割を果たしているのも、事務局長だという。

彼女は初期段階の情報をあえて知らないまま会議に参加する。
つまり一番「お客様の目線に近い」

坂本洋介所長はこう語る
坂本:
「僕らがいいと入れ込んでいる企業に、 お客様が集まらないときがある。 思わず『なんでだ?』と・・・

我々選ぶ側は、どうしても研究者の視点で企業をみてしまう。
そこを埋めてくれるのが美智子さんなんです。

彼女はお客様と一番接している、 その彼女が行ってみたいと思うかどうか。 彼女が行ってみたいならきっと他のお客様も関心があるだろう、と」
自ら探しに行かないと、
本当の強くて愛される会社には
出会えない
この日検討していたのは、ビジネスホテル業界で躍進目覚しい「スーパーホテル」。

ホテル業は4年間の視察ツアーの歴史の中でも、初めて取り上げる業界。

毎回大きな期待を胸に参加してくれる会員たちに、何を届けるか。
検討にあたって西浦道明には、ひとつの「指標」がある。
西浦:
「この前泊まってみたときに感動したんだけど、外の音がまったく聞こえないんだよね!相当眠りについて研究している」

「お客様は眠るために泊まるんだから、その人たちにいかに満足してもらえるか、そこを徹底しているんだよ」

そして西浦は続けた。

西浦:
「これは池クジラと言えるよね!」

「強くて」→「愛される」
ツアーでも常に西浦が語るとおり、会社はまず強くなくてはならない。

池クジラであるか!
これこそ西浦がこの会議で真っ先に、そして、とことんこだわる「指標」なのだ。
さらに検討事項は広がっていく。

西浦:
「いま、スーパーホテルとしのぎを削っているといえば〇〇ホテルと〇〇ホテルか・・・」

西浦:
「それぞれの特性と価格帯を、初回の会長訪問までにざっくり頭にいれておこう」

そしてもうひとつ、絶対に外せないのが「愛される」と言う要素。

西浦:
「宿泊するお客様のことは徹底的に考えている。だからお客様から愛されているのは、わかる。じゃあ、社員からは愛されているのか?社員がやりがいをもって仕事をしているのか?会社の中のことは、現段階ではまだ見えていないよね」

坂本:
「社員満足度のデータなども、もし手に入れば当たってみましょう」

西浦:
「そこをどうやって我々が確信もてるか、だよね」

西浦道明はこう語る
西浦:
「ツアーの参加者にその企業を見て、学んでもらう事で、参加者自身も間違いなく強くて愛される会社になれる。社員も幸せになり、経営者も幸せになり、会社も立派になる。

検討している会社にはその『法則』があるかどうかを僕と坂本さんと美智子さんとで見極めようとしているんです」